よろず無駄無し屋

出たとこ勝負な文章ゆえの生々しさ

とかげ

 

窓から外を眺めていたら上から降ってきた。


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こりゃなんかな、トカゲかな、トカゲだよね。


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こいつはいい暇潰しが降ってきた、と思って眺めていると、まばたきが可愛いではないか。

 

食べたらおいしいかなとも一瞬思ったがね、そこは思うだけに留めておくほうのがベターな感じがしたので気持ちを切り替えて奴を食材として見ることをやめた。

 


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しかしこいつ、なかなか動かんね。

動かざること山の如しの境地へと達観しているのではないかとさえ思わざるを得ないほどに。

 

残念なことにこの無駄無し屋の好奇心には持続力というものはない。

 

五分ほど眺めていたけれどもね、あまりに動かないもんだから飽きてきちゃってね、よせばいいのにつついてみたわけよ。

 

そしたらね…

逃げられちゃったよ。

ビックリしたんかな、たぶんそうだろうな。

 

まぁトカゲにはトカゲのスタンスというものがあるんだろうね。

 

俺に触れるな!的な。

 

でも身の危険を感じた逃げ方、と、いうよりかは、めんどくせぇな、よっこらしょといった感じの去っていきかただったな。

 

めんどくさかったんだろうね、はいはいごめんごめん。

 

トカゲに去っていかれた後の自分の心境たるやそれはそれは清々しいものであった。

 

なんだよアイツ、なんて思っちゃいない。

また降って来るかもしれない。

そしたらちょっとの間眺めてまたつついてみるつもり。

 

野良猫なんかそうしてるうちになついてくるからな。

トカゲがなつくなんてことがあるのかないのか知らんけどもね。

 

名前はつけてやった。一方的に。

 

たけし

 

雄か雌かもわからんが、とりあえず、たけし。

平仮名では感じがでないな。

 

 

これでいこう。

猛り狂うトカゲになって欲しいとの想いを込めての命名だ。

 

自然界は厳しい。

野良猫や野良犬に食われちまうことだってあるだろう。

グッドラック猛。

また会おう。